2026-07-21
ボトックス施術および複数回整形手術時の注意事項
ボトックス施術や複数回整形手術を検討している方へ。無表情時の印象改善から、複数手術のリスク、内性予防策まで、安全で満足度の高い美容医療を受けるための注意点を専門医が解説します。

ボトックス施術および複数回整形手術時の注意事項

こんにちは
清潭SNU整形外科医院のDr. Jです。
夏休みが近づくにつれて、
「無表情だとキツく見える」という悩みで
相談にいらっしゃる方がいます。
普段後回しにしていた自己管理に
関心を持つ時期でもありますね。

特に口角が自然に下がっていたり、
眉間の筋肉が緊張している場合、
実際の感情とは関係なく
「冷たい」印象を与えてしまうことがあります。
このような場合、手術ではなく
簡単な施術だけで十分に
印象を柔らかく変えることができます。
最も代表的な方法の一つが
ボツリヌス毒素(ボトックス)
施術です。
筋肉にボツリヌス毒素を注入し、
筋肉が過度に使用されるのを防ぎ、
筋肉を縮小させる原理です。
この原理を通じて表情を作る
筋肉の動きを細かく調整し、
印象を変える方法も
広く用いられています。

代表的な例として、
口角を下に引き下げる
筋肉にボツリヌス毒素を注入すると、
無表情の時でも口角が少し
上がったような自然な印象を
作ることができます。
眉間に注入すると、しかめっ面や
深いしわがなく、穏やかでゆとりのある
表情を演出できます。
施術は大きな負担なく行われ、
ほとんどの場合、1〜2週間以内に自然に
変化した印象を経験できるため、
夏休みを控えて手軽に印象を
整えたい方に適しています。

ただし、持続的な効果を望んで
繰り返し施術を検討する場合、
「耐性」に注意が必要です。
ボツリヌス毒素に耐性が生じると、
同じ施術を受けても徐々に効果が
弱まり、最終的には反応が
起こらなくなります。
特に微細部位の施術は
少ない量を適用する代わりに
繰り返しの頻度が高くなる可能性があるため、
事前に耐性予防戦略を
立てることが重要です。
ボトックス耐性予防法
このような耐性予防の核心は
「純粋な毒素」製品を
使用することです。
ほとんどのボツリヌス毒素(ボトックス)製品は
神経毒素以外に複合タンパク質と
不活性物質が含まれており、
これらが抗体形成に関与する可能性があります。
一方、複合タンパク質を除去した
純粋な毒素製品は活性化神経毒素のみを
含んでおり、耐性発生確率を
低減できます。

また、同じ「純粋な毒素」であっても
含まれる製造工程や製品に含まれる
賦形剤によって品質が異なる場合があるため、
綿密な比較が必要です。
米国食品医薬品局(FDA)など
公信力のある機関の承認の有無も
合わせて確認することをお勧めします。
製品選択に加えて
施術間隔と用量も
耐性予防に重要な要素です。
過度な用量や、あまりにも短い周期で
施術を繰り返さないよう注意が必要です。
マラソン(複数回)整形手術の注意事項

一方、ボツリヌス毒素のような簡単な施術でも
このように繊細な管理が必要ですが、
たまに外見の変化を早く得るために
複数の整形手術を一度に受ける
「マラソン手術」を選択する
ケースもあります。
最近、ある海外のトランスジェンダーモデルが
一日に15個の手術を受ける
極端な事例がありました。
額のライン整形から頬の脂肪移植、鼻整形、
唇の調整、口蓋垂除去、豊胸まで行われた
この手術はなんと10時間以上を要し、
結局手術直後に
血腫で緊急再手術を受けなければなりませんでした。
手術後、顔が認識できないほどの
腫れ、あざ、精神的な不安定まで
経験したとされています。

このように複数回のマラソン整形手術は
6〜10時間以上の全身麻酔を伴うため、
過多出血、感染、呼吸抑制、
ショック、心臓不整脈など
合併症を引き起こす可能性があります。
特に心血管系や肺機能が
弱い人は生命の危険を伴う負担もあります。
整形外科専門医は
2つ以上の手術を同時に
行わないことを推奨しています。
2つ以上の多部位手術を受ける場合は
間隔を置いて行う必要があります。
フィラー・鼻整形のような
低リスク手術は2〜4週間、
豊胸・口蓋垂除去のような高リスク手術は
4〜6週間以上の間隔で行うべきです。
多部位手術を同時に行うと
麻酔回数の減少・回復時間の短縮、
費用削減の面でメリットがありますが、
副作用も深刻です。

特に整形手術の場合、
二重まぶたと目頭切開手術を一緒に行ったり、
頬骨・顎・エラを一度に手術する
輪郭3点のような多部位手術が多いため、
より注意が必要です。
手術の適切な範囲と順序を守り、患者の安全を最優先に置くことが整形手術の原則です。
最近のように休暇シーズンを控えて
外見への関心が高まる時期こそ、
短期間の変化よりも長期的な安全と
満足度を考慮した計画が必要です。
ボツリヌス毒素(ボトックス)のような簡単な施術でも
製品、用量、施術間隔、耐性管理など
複合的な考慮が必要であり、
手術はさらに慎重にアプローチすべきです。
専門医と十分な相談を通じて
ご自身に合った安全な方法を
見つけてください。
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